ミニアプリとは

ミニアプリとは？メリットやデメリットからおすすめのミニアプリまで解説

多くの店舗では、自店舗独特のアプリを導入して宣伝効果を高めて売上を増やしたいと考えているでしょう。1からアプリを開発するのは費用や時間が多く必要ですが、ミニアプリを利用すればそれらのデメリットを抑えつつ自店舗のアプリを導入できます。そこで、本記事ではミニアプリのメリットやおすすめのミニアプリなどを解説。ぜひ参考にして店舗にミニアプリを導入してください。

ミニアプリとは？

ミニアプリとは、スマートフォンやタブレットで普段から利用しているアプリの一種で、特定のアプリ上で動作する小型のアプリのことです。

普段から利用しているアプリをネイティブアプリ、ミニアプリが動くネイティブアプリのことをスーパーアプリと呼びます。

ミニアプリはアプリの中に組み込まれているため、個別のインストールが不要な点が特徴。LINEやPayPayなどのアプリ内で提供されるミニアプリが代表例として挙げられます。

ミニアプリの活用が拡大している背景

ミニアプリの活用が拡大している背景には次の2つの背景が挙げられます。

ミニアプリは追加でアプリをインストールする必要がないこと
ネイティブアプリより継続的に利用されやすいこと

1. ミニアプリは追加でアプリをインストールする必要がないこと

ミニアプリの活用が拡大している背景の1つには、追加でアプリをインストールする必要がないことです。

ミニアプリであればネイティブアプリと違い、すでにインストールしているスーパーアプリ上で作動します。

そのため、ユーザーは手軽にミニアプリを利用できる上、同じネイティブアプリ上で動く他のミニアプリも利用しやすくなるでしょう。

2. ネイティブアプリより継続的に利用されやすいこと

ミニアプリはネイティブアプリより継続的な利用が見込まれやすいことも、ミニアプリの活用が拡大している背景の1つです。

ネイティブアプリは利用が終わったらすぐにアンインストールされることも考えられますが、ミニアプリであればすでにスマートフォンに入っているネイティブアプリ上で作動するため、そのようなことは起こりにくく継続的な利用が見込めます。

また、ネイティブアプリの開発には多くの費用と時間がかかりますが、ミニアプリであればすでにあるアプリ上で作動するため、開発コストを抑えることも可能です。

ミニアプリの利用方法

現在、多く利用されているミニアプリはLINEとPayPayの2つでしょうでしょう。普段使っているこれらのアプリ内でミニアプリを利用することができます。

ミニアプリ	利用方法
LINE	・LINE MUSIC：LINEで音楽を聴くことができる・LINE マンガ：LINEでマンガを読むことができる
PayPay	・PayPay フリマ：PayPayで商品を個人間売買することができる・さとふる：PayPayでふるさと納税を行うことができる

LINE

LINEでは、LINE MUSICやLINE マンガをはじめとしたサービスをミニアプリで利用することができます。

LINEのミニアプリでは他にも、店舗や企業がユーザーのニーズに沿った機能を持つミニアプリを開発可能です。例えば、予約機能やクーポン、ポイントカードといった機能を持つミニアプリを店舗が独自に開発し運用できます。

PayPay

PayPayでは、PayPay フリマやさとふるをはじめとしたサービスをミニアプリで利用可能です。

支払いアプリであるPayPay1つで支払いからサービスの購入まで行えるのが特徴で、ユーザーの利便性向上が見込めるでしょう。

ミニアプリのメリット

ミニアプリのメリットを3つ解説します。ミニアプリを導入する際の参考にしてください。

顧客が利用しやすい
通知が届きやすい
開発コストが抑えやすい

1. 顧客が利用しやすい

ミニアプリは、既存のアプリに内包されているため、ユーザーは新たなアプリをインストールする手間なくサービスを利用できます。

これにより、新たなアプリをインストールする場合と比べて、利用開始までのハードルが下がり、より多くの顧客にアプローチしやすくなるといえるでしょう。利用後すぐにアンインストールされにくいのもメリットといえます。

2. 通知が届きやすい

ミニアプリは、ネイティブアプリのプッシュ通知機能を活用できる上、アンインストールされにくい傾向にあるため、顧客へのミニアプリ通知がスムーズに行えます。

キャンペーン情報や新着情報など、タイムリーな情報を顧客に届け、購買意欲を高める効果が期待できるでしょう。

3. 開発コストが抑えやすい

ミニアプリは、ネイティブアプリに比べて開発に必要なリソースが少なく、比較的短期間で開発できます。

また、プラットフォームが提供する開発ツールやAPIを利用することで、開発コストを抑えることも可能です。これにより、1からネイティブアプリを作るよりも手軽にアプリを導入し、顧客に提供できるようになります。

ミニアプリのデメリット

ミニアプリのデメリットを2つ解説します。ミニアプリの導入に悩んでいる方は参考にしてください。

機能やデザインに限界がある
他社との競争が激しい

1. 機能やデザインに限界がある

ミニアプリはネイティブアプリ上で動作するため、ネイティブアプリの制約を受けることがあります。そのため、ミニアプリはネイティブアプリと比較して、機能やデザインの自由度が低くなりがちです。

独自の高度な機能を実装したり、凝ったデザインを取り入れたりすることが難しい場合があります。

2. 他社との競争が激しい

ミニアプリは1つのネイティブアプリ内で提供されるため、多くの企業が同様の利用を行っています。そのため、自店舗のミニアプリを顧客に認知してもらい、利用してもらうためには、効果的なマーケティング戦略や差別化が不可欠です。

自店舗のミニアプリが他社のミニアプリに埋もれてしまわないよう、独自の価値を提供する必要があります。

ミニアプリを開発する方法は？

ミニアプリの開発は次のように行います。

LINEやPayPayなどのスーパーアプリから開発許可を取得する
ミニアプリの開発を行う
開発後はスーパーアプリの審査を受ける

1. LINEやPayPayなどのスーパーアプリから開発許可を取得する

ミニアプリを作るためには、LINEやPayPayなどのスーパーアプリから開発許可を取得する必要があります。

LINEの場合はLINE Developers、PayPayの場合はPayPay for Developersにアクセスして必要事項を入力しましょう。

2. ミニアプリの開発を行う

ミニアプリの開発許可を取得したら、実際に開発を行います。自店舗のみで開発する他にも、すでにノウハウがある他社に依頼する方法もあるため、自店舗の状況を踏まえて検討しましょう。

3. 開発後はスーパーアプリの審査を受ける

ミニアプリを開発できたら、スーパーアプリの審査を受けましょう。スーパーアプリの基準を満たしていることが確認できたらミニアプリとして公開され、ユーザーが実際に利用できるようになります。

ミニアプリのおすすめは？

ミニアプリのおすすめを3つ紹介します。ミニアプリを導入する際の参考にしてください。

ミニアプリ	特徴
toypo（トイポ）	ミニアプリとして飲食店アプリを作成できる他、店舗の集客や分析を行うツールが搭載されている。
LINE	多くの日本人が連絡ツールとして利用しており、店舗の公式LINEアカウントでの宣伝も期待できる。
PayPay	多くの日本人が支払いアプリとして利用しており、PayPayをはじめとしたキャッシュレス決済の利用促進につながる。